ご挨拶

         
        
      2019年度大会へのご参加を心よりお待ちしております

 
 今年度の大会は,国家資格としての公認心理師の一期生が誕生してから最初の学校心理士会の全国大会です。千葉での大会開催時には,すでに第2回の公認心理師の試験も終了しているはずです。また,その動きに対応する形で,2018年度末には准学校心理士の資格取得者もはじめて誕生しました。学校心理士会にとっては,この二つの大きな動きの中で開催される最初の全国大会となります。本大会においては,公認心理師と学校心理士のコラボレーションについて大会シンポジウム①で,また,准学校心理士誕生記念として大会シンポジウム③を実施する予定になっています。多くの課題を抱える学校現場での教育改革も急ピッチで進んでいる中で,まさに学校心理士会の今後の方向性と課題を模索する大会ともなるわけです。

 ところで,文部科学省の後押しもあり国内でユネスコスクール加盟校が年々増加しています。ユネスコスクールとは,ユネスコ憲章の理念を学校現場で実現するための学校です。そのユネスコ憲章では「戦争は人の心の中で生まれるものであるから,人の心の中に平和の砦を築かなければならない」と謳われています。「人の心の中に平和の砦を築く」ということは,虐待やいじめ,貧困,不登校などをはじめとする学校教育現場の抱える多くの課題への対応にも通じるものがあると私は思っています。このユネスコ憲章の文言は「戦争」の部分を,「いじめ」や「虐待」,「貧困」や「格差」あるいは「暴力」や「環境」など人類や学校が抱える多くの課題に言い換えたとしても普遍性を持つ言葉だと思います。
 「人の心の中に平和の砦を築く」こと,それも学校心理士の一つの役割ではないでしょうか。今までの学校心理士会の中でもいろいろと議論されてきた,公認心理師資格を背景とする「心理に強い学校心理士」と教員免許を背景とする「教育に強い学校心理士」が協力してその役割と可能性を広げ,学校教育現場の諸課題に果敢に挑戦していける体制が作れるようになるとよいと思います。その為に,更なる研修の機会として,本大会を十二分に活用していただければ千葉支部会員一同望外の歓びであります。8月に多くのみなさまとお会いできることを楽しみにしております。

 さて,本年度の千葉での大会は,会場提供をはじめとして聖徳大学様の全面的な御協力を得て実施が可能となりました。皆さまをお迎えする初日午前の全体会は1,500名収容の川並香順記念講堂で開催されます。この講堂には,世界でもめずらしい移動式のパイプオルガンが設置されています。運が良ければ,当日は厳かなパイプオルガンの音色の中で開会式を迎えることができるかも知れません。開会式から2日間,多彩な研修をご用意いたしました。どうぞ,みなさま御誘い併せのうえ千葉県松戸の地にお越しください。千葉支部会員一同こころよりお待ち申し上げております。
 最後に,川並弘純 学長をはじめとする聖徳大学関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。

                          日本学校心理士会2019年度大会 大会準備委員会
                          委 員 長   田 邊 昭 雄(東京情報大学)